山崎ナオコーラ

昼田とハッコウ

いわゆる一等賞を取れないタイプの少年漫画では噛ませ系の二番手タイプの昼田が主人公。いわゆるヒーローな感じのハッコウ。昼田に共感するし昼とと同じくハッコウには嫉妬しちゃう。 昼田とハッコウ(上) (講談社文庫) 作者: 山崎ナオコーラ 出版社/メーカー…

ニキの屈辱

ニキの屈辱 (河出文庫)作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/06/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るニキが見ることが仕事の写真家で見られることを避けていたから避けられなかった結末はロジックとしてわかるけど…

あたしはビー玉

あたしはビー玉 (幻冬舎文庫)作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2013/08/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る少女マンガのようなファンシーな作風。ビー玉が、小説だからこそできる表現で書かれているのでとても想像力をか…

お父さん大好き

お父さん大好き (文春文庫)作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/03/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る芥川賞の候補作「手」は、彼女がいるとわかってて男と関係を持ち、不倫をして、一人の人と愛し合うより、自分に…

この世は二人組ではできあがらない

この世は二人組ではできあがらない (新潮文庫)作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/12/01メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見るさらっと読めるのだけれど、サンテグジュペリの小説のように詩的な言葉でつづら…

男と点と線

男と点と線 (新潮文庫)作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/02/27メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る"慧眼"、"スカートのすそを踏んであるく歩く女"、"男と点と線"、"物語の完結"あたりが面白かった。それ…

ジューシーって何ですか

「『ジューシー』ってなんですか?」 (集英社文庫)作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/11/18メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (8件) を見る『ここで消えない会話がある』から改題で文庫化とのこと。 淡々と書かれてお…

長い終わりが始まる

長い終わりが始まる (講談社文庫)作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/14メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (10件) を見る考えてみれば大学のサークルというのは異常な集団で、全国大会出て…みたいな本格的なところ…

どつぼ超然・グアム・論理と感性は矛盾しない

どつぼ超然作者: 町田康出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2010/10/15メディア: 単行本 クリック: 34回この商品を含むブログ (25件) を見る超然としたいから、自分のことを余と呼び出したのには、爆笑した。 確かに言い方一つで、自分が別の人間になったよ…

人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな (河出文庫)作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/10/05メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 130回この商品を含むブログ (312件) を見る山崎ナオコーラすげー男心分かりすぎ。心を見透かされた気がしました。…

カツラ美容室別室

山崎ナオコーラさんの小説は、読み終わった後すごく印象に残るというわけではないのですが、ふとした会話、言葉がすごく琴線に触れ、読んでるのが心地よいです。恋愛になりそうでならない、一筋縄ではいかない現実感が現れていました。カツラ美容室別室 (河…

浮世でランチ

浮世でランチ (河出文庫)作者: 山崎ナオコーラ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/08/04メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (29件) を見るおもしろかった。読んでいて、角田光代の対岸の彼女を思い出した。女性の現在と過…