2011年に読んだ本ベスト10

1.『赤目四十八滝心中未遂』車谷長吉
2.『こちらあみ子』今村夏子
3.『日の名残りカズオ・イシグロ
4.『あの子の考えることは変』本谷有希子
5.『人のセックスを笑うな山崎ナオコーラ
6.『離婚』色川武大
7.『長い終わりが始まる』山崎ナオコーラ
8.『小銭をかぞえる』西村賢太
9.『漂流物』車谷長吉
10.『八日目の蝉』角田光代

今年は車谷さんブームでした。
赤目四十八滝心中未遂、金輪際、贋世捨人、漂流物、飆風、忌中。
ギリギリの世界で生きる生々しい生についての切迫感、そしてその世界をのぞいている自分の場違いさへの罪悪感。生々しいファンタジーのようで中毒性があります。
私小説というジャンルでは西村賢太さんも少し読みましたが、今後どういう作品を書いて行くか気になります。長編とかどんな感じになるんだろう。

ちょっとまえにTVでマツコDXがハッピーエンドよりバットエンドが好き、というのはあー面白かったと言ってすぐ忘れるより、いつまでもそのことについて考えていたい、引きずりたいという思いがあるから、と言っていた。
自分もまさにそのタイプで、忘れられない本、心に引っかかる本、何度も読み返したくなる本というのが面白い本だと思う基準です。

2010年読んだ本ベスト52010-12-25 - 日々の泡