人間小唄

人間小唄 (100周年書き下ろし)

人間小唄 (100周年書き下ろし)

ぶっとんでるなぁという印象。とにかくシュール。
作者が主張したいことを言うために、もはやかっちりした枠組みは邪魔と思ってるんかな。というのは作者の計算で、わざとそういう印象を与えようとしているかもしれません。

町田康さんの作品は読んでると打ちひしがれることが多く、結構うつっぽくなったりするんで、それを期待したらその要素はあまりありませんでした。
打ちひしがれることを免罪符にようにして満足しようとは、なんか腐ってる気付かされました。もっとまっとうに生きよう。

告白や宿屋めぐりのような超大作!ではないけれど、真実真正日記などで見せてたはちゃめちゃさがさらに加速した印象でした。先のわからない展開にわくわくすること間違いなしです。