雪の練習生

雪の練習生 (新潮文庫)

雪の練習生 (新潮文庫)

ドラえもんの世界では22世紀からやった猫型ロボットのドラえもんを見ても、誰も驚いたりせず普通の人として接している(何かそうなるような道具使ってる?)。これはとてもシュールに思う。あんな真っ青な三等身いたらビビるよ、と。
雪の練習生に出てくるシロクマ三世代も、同じように人間に混じって会議に出たり、スーパーで買い物したり、自伝を書いたり、うんぬん。でも擬人化されているというよりは普通に熊がしゃべったり、人間に混じっている感じがまた良い。こういう設定で書いてる、という考えが見え透いていない。自然な感じの強引さのある、とてもキュートな物語でした。