8月16日はチャールズ・ブコウスキーの命日らしい。

最近勝手に生きろ、が河出で再版されているみたい。
長編小説では、くそったれ少年時代、勝手に生きろ、ポスト・オフィス、詩人と女達、パルプとありますが、パルプまでは自伝的要素の強い作品です。遺作のパルプは一番ポップな感じでとっつきやすいです。おススメはパルプと、ポスト・オフィスですかね。それ以外にも短編集もおもしろいです。

そして11歳になる私の車に乗り込む
いま走り去る
ここに帰ってきて
あなた宛に少し、はしたないことを書く
私自身を超えた
愛についてだ
あなたには、でも
わかりやすいと思う
       敬具、サンチェスとブコウスキー  
(10回の射精from町で一番の美女より引用)

マリーへ
愛してる。親切にしてくれてありがとう。でも、出て行かないといけないんだ。はっきりした理由は自分でもよくわからない。ぼくはきっと頭がおかしいんだ。さよなら。

(かわいい恋愛事件from町で一番の美女より引用)


引用したくなる言葉や文がたくさんあります。特に上に上げた2番目の文章は・・・自分もこういうことがいえたらなー
全体としては読んでて、汚いドブの中にすごく大切な光るものがある、というそんな印象。基本的に下品ですが、エロいとかいやらしくない。ありのままを見せつけている感じ。
かっこいい。

町でいちばんの美女 (新潮文庫)

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パルプ (新潮文庫)

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