ロッキン・ホース・バレリーナ

ロッキン・ホース・バレリーナ (角川文庫)

ロッキン・ホース・バレリーナ (角川文庫)

熱い青春ロック小説です。熱い。家族や、恋人、近所の人からしたら何の役にも立ってないロックに一喜一憂する。
青いといえばそうだし、夢ばかりみて現実から逃げているのもまったの的外れではない。けど音楽をただ楽しむ純粋さってのは、ようは心の豊かさみたいなもので、そういうのって失くしちゃいけないものだな、きっと。

人を騙したり出し抜いたり裏切ったり、何かのためにやるのだとしてもそれはなるべくしないように、それで自分が耐えなきゃいけなくても、しないとな。寛容さ、かぁ。

愛って許すことってな事を最後のあたりで町子がいってるが、たしかに。。許すこと、寛容さがなければそれは愛とはいわないのかもしれん。寛容さのない愛はエゴかな。恋って一人でするもんじゃないし。とかいろいろ。それこそ純粋にそう思えるようになるにはなかなかの修行が必要のようだ。

いやーストレートすぎるくらい熱い小説でした。