きいろいゾウ・そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります

きいろいゾウ (小学館文庫)

きいろいゾウ (小学館文庫)

なかなか良かった。物語の構成というか盛り上げ方が良いです。
ツマさんのもろさや、ムコさんの不安はとても胸に来ます。
こうあからさまな感動を狙っているのは毛嫌いしてしまうのですが、読み進めるうちに、
宮崎あおいがツマの役を演じてみたいと言ってたのが(帯で)わかる気がします。
なんかこうかじかんだ指先をお湯に浸した時の、こそばゆくてでもじんわり暖かくなるような、そんな気持ちになりました。

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

面白いです。特に好きだったのは、思い出信者という個所。

物を大事にしているということは本質的には一体何を大事にしていることになるのだろうか。
思い出ってそれは。