人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな (河出文庫)

人のセックスを笑うな (河出文庫)

山崎ナオコーラすげー男心分かりすぎ。心を見透かされた気がしました。

山崎ナオコーラさんは浮世でランチやカツラ仮美容室読んで、ありふれた日常の中での所々の主人公の呟きが琴線に触れて、読んでて心地好いなと思ってたんですが、いやはやそんなもんじゃなかった。

最初読みはじめは固いと思ってましたがどんどんストーリーにのめり込んでしまいました。

「女の子は人を支えたりなんかしない。気持ちがすぐ変わる。思っていないことを言う。そのくせ「察して」って言うのだ」

作者が自分かと思った。それとも女の子はみんな分かってるのかな。

共感するということは自分も相手も平凡だったんだろう。
にもかかわらずありきたりな行為で自分達に酔っているのを笑うなって言う作者は優しいと思いました。