芽むしり仔撃ち

芽むしり仔撃ち (新潮文庫)

芽むしり仔撃ち (新潮文庫)

社会的弱者である少年達が疫病が蔓延する村に置き去りにされ、そこで村を維持していき、自分たちの中に誇りが芽生えていくも、帰ってきた大人たちに誹謗され、深い挫折や屈辱を味わうも、主人公だけは屈服せず悪い芽と判断され消されるかける話。子供の世界から社会に出た際の感じる挫折ということを表現しているように思いました。かっこいいのは主人公だけど折り合いをつけていくことが大人になることのステップで、それは遣る瀬無い現実だと思います。