お父さん大好き
- 作者: 山崎ナオコーラ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/03/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
個人的には、そうせざる負えないからそうしているだけなのに、周りの人からあたかもそれが好きなように思われることは苦痛だ。
他の三篇はショートショートのような内容。
表題作の「お父さん大好き」はつらい目にあった(と思われる)中年男性の主人公が何気ない周りの人々の関わりで救いを感じ、まだ生きていこうといするという話。つらい目というのが具体的に何なのか、もしくはちりも積もれば、なのかはわからないが、主人公が生き続けることは偉いと考え、自殺しないことに異を唱えている、というところに影が見え、なんだか分からないが読んでいる自分も勇気を感じた。