「悪童日記」「二人の証拠」「第三の嘘」

悪童日記」の結末を読んで、えー!?となり、続きが気になりすぐに「二人の証拠」を読むと、結末で、なぬー!となり、「第三の嘘」で、おぉ、となった。

後書きを読む限りどうも最初からすべて考えていた訳ではないようだけど、構成・仕掛けがよくできている。また戦時下の貧困、暴力、死別、孤独、いじめ等悲惨な状況が淡々と描かれている。辛い出来事を現実ではないように思い込み感情を無にして耐える、そんな心象に近いと思った。

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)