比較的最近の日本の作家では町田康が断トツで好きです。
ベストスリーをあげるなら、『人間の屑』『きれぎれ』『告白』ですかね〜^^
で最近、『真実真正日記』を読みました。
これは最初あまり期待していなかった、とういうのもぼくは町田康の小説はよく読むのですが、エッセイや詩はほとんど読んだことがなく、それは小説に比べあまり惹かれないからです(読んだら読んだで面白いのでしょうけど)。。

そんなこともあり『真実真正日記』も日記というように、非小説なのかなぁ、と勘違いしてたのでそんな期待してなかったのです。だけどごめんなさい、読むとかなり面白かったです。
1年分の日記という形式で書かれており、日記というようにいつもの独特の文体ではなくわりかし普通な文体で、だけれど印象としてはいつもの小説という感じです。『パンク侍〜』のように相変わらずぶっ飛んでおり、しかしそれが日記として間接的に、かつ日記の著者の小説の内容も負けず劣らずで、そのため相対的に日記の内容がある種のリアリティを感じさせるのか、そのぶっ飛んだ内容をすんなり受け入れられて一気に読めました。ぶっ飛んでるのにそれを違和感なくスムーズに読めるのがこの作家のすごさなんかなぁ〜良く分らんけど。。
ぶっ飛んだといってもある種のリアリティ、現実感は兼ね備えているのですよ。確かに読んでて笑えるしおかしいのですが、嘘や非現実的なことを描くことで逆に現実を表現しようとしている、、というのはぼくの勝手な考えですが、どうでしょう。