腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
- 作者: 本谷有希子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/15
- メディア: 文庫
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久々に濃い小説を読んだ気がします。内容が、濃いというか、自分の予想しうる、既知の型からはみ出す感じで、このなんともいえない違和感がたまりません。まったく斬新ていうわけではなく、優等生的な小説な型だけど題材やモチーフでひねっている印象。だから自分の頭の中で、逆に不自然な違和感といいますか、良い意味で消化不良。
ブラックなんですけど、ブラックユーモアです。現実的に考えると、かなり絶望的な状況なのに、滑稽というかなんだか可笑しくも思えてきます。