ソラニン
- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/12/05
- メディア: コミック
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- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
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- メディア: コミック
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大まかなストーリーだけ見たら敬遠してしまいそうな感じではありますが、細かな描写にとてもリアリティがあって良かった。爽やかです。
種田と芽衣子という名前が良いです。種から芽が出る。きっと悪い芽じゃなく良い芽だよ。
追記
このマンガのテーマとしては上巻は、“本気を出す”ということだと思います。ぬるま湯の日々をすて、一か八かの夢にかける覚悟があるか。いまさら本気でやってるやつらにかなうわけないと、種田は言う。本気を出さなければ、言い訳ができる。本気を出せば、出来たんだって。それはプラネテスでも似たような話がありました。
覚悟を決めれば、言い訳ができなくなる。とても怖いことだと思います。結果駄目だったわけですが、そこでうまくいかないからこそのリアリティがあります。ほとんどの場合はそうなのだから。このマンガの共感が持てるところは、天才ギタリスト、みたな人がおらず、わりと平凡な人が頑張っているというところではないでしょうか。
下巻は、日々に彩りを加える、ということだと思いました。何もメジャーデビューして、売れることだけが、幸せなことではないと。100はかなえられなくても、60かなえられれば、それは0じゃない、60は60で価値がある。ビリーが最後のライブ前にいうセリフが象徴してますな。
種田はそれを受け入れられなかったのだけれど、その思いが逆にみんなに60にも価値があることを気付かせることできたのではないかな。