できそこないの男たち サーフブンガクカマクラ 世界の終りと夜明け前 シャングリ・ラ

できそこないの男たち (光文社新書)

できそこないの男たち (光文社新書)

おもしろい。男性女性を生物学的ルーツから分析し、その役割を説明している。
著者の加速度を求める、という主張には共感。変化量に人間は一喜一憂するなと。
プラスなら幸せ、マイナスなら不幸せ、0なら退屈みたいな。
人間は3次元に生きるから、3Dよりも2Dを認識することを得意とするらしいのですが、
同様に幸せとか、感情もどちらかといえば、それ自体よりも、微分したもので認識してしまうのかも。

変化がなければ、何も感じない鬱屈な日々、だから心にもない悪口言ったり、逆に良いことをしたりするんだろう。
ベクトルが正反対だけれど、根本は同じ衝動から始まっているのかもしれないな。

サーフ ブンガク カマクラ

サーフ ブンガク カマクラ

短いがPOP。いい意味で肩の力が抜けた感じ。

世界の終わりと夜明け前 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

世界の終わりと夜明け前 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

初期の素晴らしい世界とかに近い。
ひどい世の中だけど、少しはいいとこあるよ、的な。
超妄想A子の日常と憂鬱が特に好きだ。

世界中の人が幸せになるように願い、
自分はそれよりもうちょっとだけ・・・仕合せであるように願うのでした。

シャングリ・ラ 上 (角川文庫)

シャングリ・ラ 上 (角川文庫)

これぞエンターテイメントな内容。頭を使いながらというよりも、漫画とかを読み流す感じで読めます。
とにかく作者の想像力には脱帽。ラノベちっくなキャラ設定、ストーリーだけど、過剰なまでの温暖化対策&森林保護に、その結果資本主義に変わり新たに世界を動かす炭素経済、その行きずまり、など今の世相を反映というか予想していたのかな、と世界観の設定は少し感心しました。