DANCE FLOOR MONSTERS他人の顔
- アーティスト: the telephones
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2009/07/08
- メディア: CD
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ただあんまり歌詞に意味とかはないみたい。そこがあまり訴えてこないとこではあります。ただライブ映えしそうだなー。ライブ行ってみたい。
- 作者: 安部公房
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1968/12/24
- メディア: 文庫
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ノートに書かれている設定ということ、そして夫から妻へ語られる内容を読者は読む。
注釈などもあり、このノートはどの時点で書かれたことなのか?というのが気になりながら読みすすめる。
ノートの内容により、主人公の綿密な計画を読者は知る。そして計画が実行される。
読者はこの時点で、主人公の書いた内容しか分からない、ので主人公の主観的考えだけ情報として与えられる。
そして妻からの切り返しの手紙を読まされる。この切り返しが今までの主人公の書いた内容を揺るがす内容なのでとても面白い。というか主人公が滑稽に思える。まぁ3分の2をこのための振りに使ったようなものですから、しかしこれがまだ物語のオチではないのがまたいい。ラストでは現在時刻に近づいてくるわけだが、
そこには書くという行為は、何事も起こらなかった場合にだけ必要なことである、だからこれ以降は書かない、
というようなことが書かれており、つまりはこれまでの一切は主人公の頭の中の妄想もしくは、最後は著者目線で書かれているのかもしれない。
箱男ほどではないですが、登場人物の主観客観が入り組んだ構造をしています。とても刺激的でした。ただ読むのに時間がかかった。一度読んだだけではとても理解しきれてないと思います。本編のストーリー以外にも仮面などに対する主人公の考察がとても面白かったです。