男と点と線

男と点と線 (新潮文庫)

男と点と線 (新潮文庫)

"慧眼"、"スカートのすそを踏んであるく歩く女"、"男と点と線"、"物語の完結"あたりが面白かった。それらは、主役になれない人たちの視点で描かれている話が多かったように思え、実際はほとんどみんな映画のような主役になれないわけで、だから共感するし、その断片をあえて取り上げる世界観が面白い。後帯の自画像が写真でなく漫画調の絵だったのが少し面白かった。