ほんたにちゃん

ほんたにちゃん (本人本 3)

ほんたにちゃん (本人本 3)

おもしろいなー。主人公の思考がダダ漏れで、雰囲気は全然違うけど町田康の小説と似ている気がする。

主人公が、ごく一般的な家庭で育ったのに、自分のひねくれ具合を正当化したいがために自分の生まれ育った環境が不幸だったら良いのにと思うことは、不謹慎だけど共感してしまう。

自意識過剰さをモチーフにしているのに、ポップかつ卑屈さがないので、すごく読みやすく面白い。