春琴抄

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

著者が春琴伝に記載されている盲目かつ美貌の三味線弾き春琴と師事する佐助の逸話を淡々と語る構成。
ツンデレだのSM的なやり取りなどが強調されがちだけれど、心理描画がされているわけではなく、それゆえ読者の想像力をかきたてているように思えた。フレームワーク化されたツンデレやSM設定より断然魅力的です。