ドリアン・グレイの肖像

ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)

ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文庫)

ストーリーは割と単純。純粋で美貌を持つ少年ドリアン・グレイが、ヘンリー・ウォットン卿にうまいことたぶらかされて、邪悪に染まる。ただ、その邪悪さと老いはバジルが描いた自らの肖像がが身代りになる。
ヘンリー・ウォットン卿は前半は、ドリアンを汚染していくのだけど、邪悪さで汚染された後はあまり登場しなくなる。ヘンリー・ウォットン卿が諸悪の根源なのだけど、彼は決して罰せられない。一人だけ浮世離れしてて、すごく印象的だった。