クォンタム・ファミリーズ

クォンタム・ファミリーズ (河出文庫)

クォンタム・ファミリーズ (河出文庫)

三島由紀夫賞受賞作にも関わらず、SFど真ん中の内容。意外です。
作中にも出てくるが、村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の構成に対するオマージュのような構成+SF(パラレル+タイムパラドックス)+家族物。内容としては個人の尊厳が人生においていかに重要か、ということが書かれているように思いました。一つ一つは既視感があるが、それらを複雑に組み合わせてあり読み応えがありました。